急反発し、WTI原油は80ドルの大台乗せへ
07:47:41
15日のWTI原油は急反発。取引中心限月である期近2月限の清算値は前日比2.54ドル高の80.04ドル。
米国の寒波が来週、一段と強まるとみられており、さらにロシア産原油の輸出に対する制裁強化も引き続き、支援材料となり、利益確定売りで78ドル割れをみせていたWTI原油期近2月限は欧州取引時間に78ドル台を回復することになった。
米エネルギー情報局(EIA)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は196.2万バレル減、ガソリン在庫は585.2万バレル増、中間留分在庫は307.7万バレル増。石油全体では、引き続き、在庫は大幅増加傾向にあるが、原油在庫の水準は2022年2月以来の低い水準まで落ち込んでいる。さらに、米エネルギー長官が、戦略備蓄在庫(SPR)を補充する可能性が高いと言及したことで、今後とも原油在庫は低い水準を強いられるとの思惑も台頭し、WTI原油は一段と上伸し、米EIAの在庫統計発表後に79ドル台に乗せた。
また、トランプ次期政権が、政権発足早々にイランに対する制裁を明らかにするとの見方もあり、イラン産原油輸出の抑制策も想定されている。
このため、ロシア産原油とイラン産原油の供給不安が高まり、80ドルの大台乗せをみせた。清算値決定後、上げ幅を拡大し、WTI原油期近2月限は80.77ドルまで急伸。上げ一服ながら、80ドル台半ばで推移している。今後、取引中心限月となる期近3月限の80ドル乗せも視野に入っている。
来週の米国の厳しい寒波を踏まえると、まだまだ強い相場が予想される。
ちなみに、WTI原油期近3月限の一代足の高値は2022年1月に付けた80.83ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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