手じまい売りに、ＮＹ金は急反落
07:03:23
２７日のＮＹ金は急反落。取引中心限月である期近８月限の清算値は前日比６０．４ドル安の３２８７．６ドル。
月末・四半期末を控えて、上値の重い展開が目立つＮＹ金市場では、ファンド筋の手じまい売りが活発化し、ＮＹ金期近８月限は３３００ドルの大台割れをみせている。
米国取引時間帯にかけ、ほぼ一本調子の下げをみせ、狼狽投げが影響して、一時３２６６．５ドルの安値まで急落した。ＮＹ金期近８月限として、５月２０日以来の安値水準である。
その後、安値拾いの買いもみられ、３２９５．０ドルまで戻りをみせたが、３３００ドルが上値抵抗となっていた。
世界的な株式市場の持ち直しやトランプ米政権が、９０日の相互関税停止の延期を示唆するなど、安全資産として金を買う動きの解消につながっている。７月からの第３四半期でも、金上昇要因は新規には見当たらず、週明けもさらなる値崩れも警戒される。
連騰を演じていたＮＹ白金もさすがに利益確定売りが台頭し、急反落している。
ＮＹ銀は反落。取引中心限月である期近９月限の清算値は前日比０．５５４ドル安の３６．３７０ドル。
（ＭＯＧマーケッツ 齋藤和彦）
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