デイリーコモディティ市況コメント

米中の貿易戦争拡大を警戒して、NY金は大幅続伸

07:25:00

16日のNY金は大幅続伸。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比106.0ドル高の3346.4ドル。
人工知能(AI)向け半導体で圧倒的なシェアを有する米エヌビディアに対して、トランプ米政権は中国向けに設計された「H20」に関して、対中輸出に許可が今後必要になると通知している。
これを受け、米中の貿易戦争拡大懸念が再燃し、アジア取引時間帯からリスク回避として、金を買う動きが活発化し、欧州取引時間帯序盤には3320ドル台までNY金期近6月限は急伸。その後もほぼ一本調子の上昇を演じ、米国取引時間帯終盤に最高値を付けるなど、ほぼ高値引けとなっている。NY金期近6月限は117.3ドル高の3357.7ドルで取引を終了している。
また、ゴールドマンサックスは11日、2025年末のNY金の相場見通しを3月31日に3300ドルに上方修正したばかりの水準から、大きく引き上げ、3700ドルに上方修正したこともあり、市場では買い安心が広がっていたことも、大幅続伸につながったと考えられる。
4月上旬の安値から390ドル近くも急騰しているが、高値警戒を指摘するムードになく、金の強調地合いを期待するムードに変わりなし。
NY銀は続伸。取引中心限月である期近5月限の清算値は前日比0.683ドル高の32.980ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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