デイリーコモディティ市況コメント

需給の引き締まりを背景にWTI原油は大幅続伸

14日のWTI原油は大幅続伸。取引中心限月である期近4月限の清算値は前日比1.54ドル高の81.26ドル。
国際エネルギー機関(IEA)は日本時間14時18時に3月の月報を明らかにしている。2024年の世界の石油需要を日量130万バレル(前月予想は日量120万バレル)と若干ながら上方修正する一方、供給面は下方修正している。
このIEA月報の発表を前にしてWTI原油期近4月限はすでに80ドル台に乗せていた。ウクライナによるドローン攻撃で、ロシア最大の石油関連施設が攻撃を受けており、ロシア国内の石油製品の供給不安が指摘されている。ロシアは3月からガソリンの輸出を禁止しているが、逆にガソリンの輸入を強いられるとの観測も出ている。
米卸売物価指数(PPI)を受けた米長期金利の上昇には反応薄で、米国取引時間帯に入り、WTI原油は上げ幅を拡大。テクニカルな買いも影響し、一時81.62ドルまで急伸。連日の大幅高に対する高値警戒もあり、その後は上げ幅を縮小しているが、81ドル台を維持している。期近ベースとしては昨年11月以来の高値を付けた。
米国の民間ベースの石油在庫水準が2022年12月以来の低い水準にあること、今後の石油需要期を踏まえて、先高期待は強く、米国取引時間帯での一段の上伸につながったとみられる。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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