デイリーコモディティ市況コメント

3月の米PPI改定を好材料に、NY金は反発

07:35:27

14日のNY金は反発。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比16.9ドル高の2359.9ドル。
日本時間14日午後9時半に発表された4月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.5%増(事前予想は前月比0.3%増)、前年同月比2.2%増(同2.2%増)、エネルギーと食品を除くコア指数は前月比0.5%増(同0.2%増)、前年同月比2.4%増(同2.3%増)。ちなみに3月の米PPIは前月比が0.2%増、前年同月比が2.1%増、コアPPIは前月比が0.2%増、前年同月比が2.4%増。
インフレ圧力を認識する強い米経済指標だったといえ、2350ドル台で推移していたNY金期近6月限は2342.0ドルまで一時下落。しかし、ドル高進行が限定的だったこともあり、NY金は早々に2350ドル台を回復。
強気の米PPIだったが、3月分が下方修正されたこともあり、過度なインフレ圧力を警戒するムードになり切れず、これが米長期金利の低下やドル安につながったとみられる。米PPIの3月は前月比0.1%減、コアPPIも前月比0.1%減にそれぞれ改定された。
発表から2時間後にNY金期近6月限は2360ドル台まで上伸。さすがに高値警戒もあり、その後、2351.6ドルまで軟化したが、2350ドル台を維持したこともあり、2365.2ドルまで買い直される場面も。
15日に発表される米消費者物価指数(CPI)でも、4月の数字だけではなく、3月の数字が改定される恐れもあるため、発表される内容には細心の注意が必要である。
NY銀は反発。期近7月限の清算値は前日比0.258ドル高の28.702ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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