デイリーコモディティ市況コメント

75ドルが上値抵抗となり、WTI原油は反落

08:05:51

6日のWTI原油は反落。取引中心限月である期近2月限の清算値は前週末比0.40ドル安の73.56ドル。
昨年末からの強調地合いと米国の寒波による暖房用石油需要の増加観測を手掛かりにして、米国取引時間帯序盤にWTI原油期近2月限は74.99ドルまで上伸した。
しかし、75ドルが大きな上値抵抗となり、結果的に利益確定売りを誘う格好となった。下落局面では、ここまでの上昇局面で無視されてきた2025年の世界の石油の供給過剰観測が認識され、手じまい売りを拡大させ、一時73.20ドルまで値を消す場面もみせた。その後、73.70ドルまで戻したものの、ここが戻り高値となり、またジリ貧の展開に。
トランプ次期大統領が、年明けに入って、EUに対し、米国産の石油と天然ガスをさらに購入するように言及したことも、WTI原油の支援材料になっていた。しかし、エネルギー価格の上昇につながるため、トランプ次期政権が望む米国のエネルギー価格の低下とは逆行することになる。
米国での寒波の影響で、複数の州が非常事態宣言を行っており、引き続き、寒波の動向に注視すべきでもある。
サウジアラムコはアジア向け2月積みの原油価格の引き下げを明らかにしていることは売り材料である。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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