デイリーコモディティ市況コメント

NY金は大幅続伸、弱気な米CPIを好材料

12日のNY金は大幅続伸。取引中心限月である期近4月限の清算値は前日比25.9ドル高の2946.8ドル。
ドル安を背景にして、前日の堅調地合いをアジア取引時間帯や欧州取引時間帯は継続していた。
注目の2月の米消費者物価指数(CPI)は、前年比2.8%上昇となり、事前予想の同2.9%上昇を下回った。1月の同3.0%上昇も下回るなど、予想外の弱い内容となり、一段とドル安が進行し、NY金は上げ幅を拡大。NY金期近4月限は一段と買い進まれ、2940ドル台に急伸した。
トランプ米大統領による鉄鋼・アルミ製品に関する25%の関税措置を受け、EUが報復関税を実施するなど、世界経済の先行き不透明が強まる中、ドル安を背景にしたリスク回避の買いがNY金市場で再燃している。
目先は米卸売物価指数(PPI)がポイント。ここで強い内容となれば、NY金市場での利益確定売りが催促される可能性もあるだけに、引き続き、不安定な値動きも警戒される。
NY銀は続伸。取引中心限月である期近5月限の清算値は前日比0.596ドル高の33.743ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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