デイリーコモディティ市況コメント

NY金は大幅続伸し、再び2500ドル台に急伸

08:17:15

12日のNY金は大幅続伸。取引中心限月である期近12月限の清算値は前週末比30.6ドル高(2営業日合計で40.7ドル高)の2504.0ドル。
米長期金利の低下とドル安・ユーロ高を背景にして、週明けのNY金は大きく買い進まれることになった。加えて、中東リスクの高まりも影響し、上昇に弾みが付いたとみられる。
欧州取引時間帯にNY金期近12月限は2480ドル台まで買い進まれていたが、米国取引時間帯に入ると、テクニカルな買いが影響し、一気に2490ドル台まで急伸。清算値決定後以降も買い物が継続しており、結果的に週明け12日の高値である2513.4ドルで取引を終えている。
リスク回避の影響でNY金も一時急落したが、その急落する前の水準まで戻したことになる。
前週末、米連邦準備制度理事会(FRB)高官によるタカ派的な発言もあったが、市場での米FRBによる利下げ期待はかなり強いことが、週明けのNY金の急伸からも十分伺える。
NY銀は反発。取引中心限月である期近9月限の清算値は前週末比0.420ドル高(2営業日合計で0.402ドル高)の28.008ドル。
ちなみに、9日のNY金は続伸。取引中心限月の期近12月限は前日比10.1ドル高の2473.4ドル。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測期待が引き続き、支援材料となっている。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.50%の利下げが有力視されている。
米FRB高官のタカ派的な発言もみられ、利下げけん制も。シュミッド米カンザスシティ連銀総裁は、利下げに近づいているものの、まだそこには到達していないと言及。グールズビー米シカゴ連銀総裁は、市場のボラティリティに反応するのが私達の仕事ではないと指摘するなど、利下げ期待の高まりを抑制する動きとなった。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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