NY金は大幅続伸し、連日の最高値更新
07:54:19
11日のNY金は大幅続伸。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比67.1ドル高の3244.6ドル。
中国は米国に対する報復関税として、125%に引き上げることを明らかにしている。米中の貿易戦争拡大に一層深刻化する中、リスク回避先と一段と金が注目され、大幅続伸につながった。
ほぼ一本調子の上昇を演じ、清算値決定前にNY金期近6月限は3263.0ドルを付けた。乱高下をみせているNY株価の戻りもあり、NY金市場で利益確定売りもみられたが、3240ドル台を維持しており、結局、NY金期近6月限は77.4ドル高の3254.9ドルで取引を終了している。
週末発表された3月の米卸売物価指数(PPI)は前年比2.7%上昇となり、事前予想の同3.3%上昇を下回った。前月比では0.4%下落となり、事前予想の0.2%上昇を下回っている。
4月のミシガン大学消費者態度指数・速報値は50.8で、これも事前予想の54.5を下回っている。1年先の期待インフレは6.7%となり、1981年以来の高い水準となった。
米国の景気減速懸念を示す経済指標が相次いでおり、NY金市場の支援材料となっている。
トランプ関税によるリスクは払拭される状況にはなく、その一方でドル離れから世界の中央銀行による積極的な金準備の積み増しも期待されるだけに、金の先高感はなお根強い。
NY銀は大幅続伸。取引中心限月である期近5月限の清算値は前日比1.151ドル高の31.910ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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