デイリーコモディティ市況コメント

NY金は小反発、2300ドル台をひとまず維持

07:41:07

10日のNY金は小反発。取引中心限月である期近8月限の清算値は前週末比2.0ドル高の2327.0ドル。
週明けのアジア取引時間帯にNY金期近8月限は2304.5ドルの安値を付けたが、前週末の安値である2304.2ドルを維持した。それもあって、その後は安値拾いの買いが先行し、米国取引時間帯には早々から2320ドル台に水準を切り上げていた。
前週末に中国人民銀行が公表したデータによると、人民銀行が2022年11月から続けていた金準備の買い増しを5月に停止していたことが明らかになった。これが引き続き、重石となり、週明けの圧迫要因になっていた。一時的な停止かどうか不透明ながら、圧迫材料として一巡すると、安値拾いの買いにつながったようだ。
ただ、米長期金利の上昇もあり、2330ドル台回復では高値警戒の売りもみられ、上げ一服。結果的に前週末の大幅安に対する自律反発の動きとみられる。
今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)、米消費者物価指数(CPI)などの重要な発表が目白押しだけに、自律反発の範囲にとどまり、しばらくは様子見ムードが支配的とも考えられる。
欧州中央銀行(ECB)のメンバーである各国の中銀総裁から、さらなる利下げには慎重な発言がみられたことでドル高・ユーロ安が一巡し、金相場の支援材料となっていた。
NY銀は反発。期近7月限の清算値は前週末比0.434ドル高の29.874ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

免責事項
本ホームページはAIゴールド証券(株)の顧客である貴殿に対し、専ら貴社・貴殿にご利用頂く為にご提供申し上げるものです。記載内容は同意を得た場合を除き、第三者に開示することはできません。このような情報にはAIゴールド証券(株)により確認されていない情報が含まれていることもありますので、全てご自身のリスクでこれらをご利用下さい。AIゴールド証券(株)は本ホームページに記載の情報いずれについても、その信頼性、正確性または完全性について何ら表明または保証するものではありません。本ホームページで述べられている意見は表示の日付のAIゴールド証券(株)の判断であり、予告無しに変更または取消されることがあります。