デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は反発も、NY株価急落の影響で上げ幅縮小

07:26:38

27日のWTI原油は反発。取引中心限月である期近2月限の清算値は前日比0.98ドル高の70.60ドル。
前日、世界銀行が中国の国内総生産(GDP)成長率予測を上方修正したことが再認識され、欧州取引時間帯にWTI原油期近2月限は70ドル台を回復。クリスマス休場明けの薄商いも影響し、テクニカルな買いを誘ったともみられる。
米エネルギー情報局(EIA)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は423.7万バレル減、ガソリン在庫は163万バレル増、中間留分在庫は169.4万バレル減、認証在庫であるクッシング在庫は32万バレル減。石油全体での大幅な在庫減少を好感して、米国取引時間帯に入り、一段と上伸し、清算値決定前に70.75ドルまで上伸した。
ただ、前日の高値も70.75ドルで上抜けなかったこと、NY株価の急落もあり、引けにかけて利益確定売りが台頭し、WTI原油は上げ幅を縮小、WTI原油期近2月限は0.64ドル高の70.26ドルで取引を終了している。
年末にかけて、ポジション調整の動きも予想されるだけに、上値の重さを再確認したこともあり、再び70ドル割れも十分想定される。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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