WTI原油は反落、米国の石油需要に対する懸念の高まりを受け
07:48:01
7日のWTI原油は反落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比1.02ドル安の58.07ドル。
今週末にスイスにおいて、米中の貿易交渉が予定されており、米中貿易摩擦の緩和観測が台頭し、WTI原油の支援材料となっていた。WTI原油期近6月限は一時、60ドル台回復をみせた。
ただし、中国は米国に譲歩する可能性はほとんどないとみられ、過度の期待は後退し、結果的に60ドル台は一時的にとどまった。
米エネルギー情報局(EIA)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は203.2万バレル減、ガソリン在庫は18.8万バレル増、中間留分在庫は110.7万バレル減、認証在庫であるクッシング在庫は74.0万バレル減。製油所稼働率は89.0%まで上昇している。支援材料と評価される場面もあったが、夏場のドライブシーズンを前にして、一部では今後、ガソリンの需要の伸び悩みを警戒する見方が台頭し、結果的にガソリン在庫の予想に反する増加が圧迫要因となり、マイナス圏に沈んでいる。
米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きが明らかにされた。声明やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見において、米国経済に対する先行き不透明感が指摘されたこともあり、6月の米FOMCでの利下げ観測は後退し、WTI原油は下げ幅を拡大している。
WTI原油期近6月限は1.14ドル安の57.95ドルで取引を終了している。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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