WTI原油は急反発、ロシアの供給不安がキッカケ
13日のWTI原油は急反発。取引中心限月である期近4月限の清算値は前日比2.16ドル高の79.72ドル。
ウクライナは前日に続いて13日にもロシアの石油施設へのドローン攻撃を実施。ロシア石油最大手ロスネフチの国内最大規模の製油所が炎上した模様。ロシアは今月からガソリンの輸出を禁止しているが、この連日の石油施設へのドローン攻撃によって、ロシアが石油を輸入せざるを得ない状況との見方が広がり、WTI原油は大きく買い進まれるキッカケとなった。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫は153.6万バレル減。前日、米石油協会(API)が発表した552.1万バレル減を大きく下回っていた。しかし、ガソリン在庫は556.2万バレルも急減し、米APIの発表でもガソリン在庫は375万バレル減少していた。今後、需要が拡大するガソリンの需要増加の兆しとみられ、WTI原油の一段の急伸をもたらした。
米国の原油と石油製品を合わせた在庫水準は2022年12月以来の低い水準となっている。このため、市場では80ドル台を期待する声が高まっていた。
WTI原油期近4月限は清算値決定後に79.90ドルの高値を付けたが、80ドルには抵抗をみせ、その後、79.60ドル割れまで値を消して取引終了している。
14日には国際エネルギー機関(IEA)が月報を明らかにする。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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