デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は続伸も、高値から値を消す

3日のWTI原油は続伸。取引中心限月である期近5月限の清算値は前日比0.28ドル高の85.43ドル。
前日の取引終了前に、米石油協会(API)が発表した強気の週間石油在庫統計を受け、本日発表される米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計に対する期待も膨らみ、その発表を前にして買いが先行。WTI原油期近5月限は86ドル台に水準を切り上げた。取引中心限月としては昨年10月以来の高値水準である。
注目の米EIAの在庫統計において、原油在庫は321.0万バレル増、ガソリン在庫は425.6万バレル減、中間留分在庫は126.8万バレル減となった。原油在庫の減少予想に反して増加したことを受け、発表後のWTI原油が期待先行で買われていた分、水準を切り下げ、85.40ドルまで下押しする場面もみせた。
ただ、米EIAの在庫統計で、ガソリン需要が大きく改善したことが明らかになったことで、米国での今後の石油需要の拡大も期待され、WTI原油はプラス圏を維持することになった。
3日にはオンライン形式で、石油輸出国機構(OPEC)プラスの合同閣僚監視委員会が開催され、現行の減産体制維持が確認されたものの、あまり材料視されず。
米国のガソリン需要拡大観測とウクライナによるロシアの石油関連施設へのドローン攻撃など、引き続き、強いファンダメンタルズが有利な情勢とみられている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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