デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は続落、米国取引時間帯に下げ幅を拡大

07:42:51

9日のWTI原油は続落。取引中心限月である期近5月限の清算値は前日比1.20ドル安の85.23ドル。
新たな支援材料が見い出せない中、米国取引時間帯に入って利益確定売りが優勢となり、下げ幅を大きくした。イランによるイスラエルに対する報復の動きがないことが地政学リスクの買いを後退させ、高値警戒ムードが広がっていたという。
欧州取引時間帯には87ドルを試す動きをみせ、WTI原油期近5月限は86.94ドルまで急伸。ただ、87ドルに対する上値抵抗をみせたこともあり、テクニカルな売りを浴びて、86.42ドルまで下押しした。
米国取引時間帯の序盤にはまた買い進まれたが、86.98ドルで上げ一服。ここでも87ドルに抵抗をみせたこともあり、その後、一本調子の下げを強いられることに。85.09ドルまで下落したが、ここでは85ドル台を維持した。
イラン革命防衛隊の海軍司令官が、ホルムズ海峡に閉鎖の可能性を指摘したことが87ドルを試す場面での支援材料となっていた。しかし、イランの原油輸出がストップすることになり、イランの外貨獲得手段を否定する措置は考えにくく、結果的に格好の売り場提供となってしまったといえる。
日本時間10日朝5時半に米石油協会(API)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫は303.4万バレル増。これを嫌気して発表後に下押ししたが、早々に買い直されている。目先は85ドル台を維持するかどうかポイント。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


免責事項
本ホームページはAIゴールド証券(株)の顧客である貴殿に対し、専ら貴社・貴殿にご利用頂く為にご提供申し上げるものです。記載内容は同意を得た場合を除き、第三者に開示することはできません。このような情報にはAIゴールド証券(株)により確認されていない情報が含まれていることもありますので、全てご自身のリスクでこれらをご利用下さい。AIゴールド証券(株)は本ホームページに記載の情報いずれについても、その信頼性、正確性または完全性について何ら表明または保証するものではありません。本ホームページで述べられている意見は表示の日付のAIゴールド証券(株)の判断であり、予告無しに変更または取消されることがあります。

New{title}