WTI原油は続落も、トランプ次期米大統領の関税実施表明を受け乱高下
08:53:03
26日のWTI原油は続落。取引中心限月である期近1月限の清算値は前日比0.17ドル安の68.77ドル。
トランプ米次期大統領は、カナダ及びメキシコからのすべての輸入品に対して25%の関税をかけることを明らかにした。来年1月20日の米大統領就任初日に関税を課すとしている。
米国はカナダ、メキシコから原油を輸入しており、原油の輸入に与える影響も懸念され、欧州取引時間帯終盤にWTI原油期近1月限は一時、70.30ドルまで急伸した。60.50ドルを上抜いたことで、ストップロスの買いがヒットし、一気に70ドル台回復をみせた。しかし、70ドル台回復は一時的で、その後の米国取引時間帯に68.05ドルまで売られる場面も。
原油の輸入に対し、関税は除外されるとの見方が広がったこと、関税引き上げによる米国経済への悪影響が懸念されてもいた。
NY株価は連日の高値更新をみせているが、原油市場の支援材料になり切れず。
日本時間27日朝6時半に米石油協会(API)が明らかにした週間石油在庫統計で原油在庫は593.5万バレル減。小幅増加予想に反する内容だったこともあり、発表後に買い戻され、WTI原油期近1月限は前日比0.02ドル高の68.96ドルで取引を終了している。
強気の在庫統計を受け、ひとまず買い戻しが先行するとみられるが、上値は重い。12月1日の石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚級会合で、来年1月からの自主減産は計画通り実施され、減産幅の縮小は見送られる公算である。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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