ＷＴＩ原油は３営業日連続の上昇、米ＥＩＡの在庫統計を好感
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２０日のＷＴＩ原油は続伸。取引中心限月である期近４月限の清算値は前日比０．３８ドル高の７２．４８ドル。
ドル安基調の中、ＷＴＩ原油はアジア取引時間帯から買いが先行し、欧州取引時間帯に一段と上伸していた。
注目の米エネルギー情報局（ＥＩＡ）の週間石油在庫統計で、原油在庫は４６０万バレル増となったが、ガソリン在庫が２０万バレル減、中間留分在庫は２１０万バレル減となった。原油在庫は急増は一時的な売り材料となったものの、ドル安基調を背景にした買いたい意欲が旺盛で、石油製品在庫の減少を支援材料と評価して、ＷＴＩ原油はさらに上伸。ＷＴＩ原油期近４月限は一時、７３．１４ドルまで上伸した。期近４月限としては２月１１日以来の水準まで上伸したものの、７３ドル台では原油在庫の増加傾向が警戒され、利益確定売りの台頭で、上げ幅を縮小している。
トランプ米大統領によって、ロシアに対する経済制裁解除の可能性が高まる一方、イランに対する制裁強化も予想され、世界的な石油の供給に対する思惑は引き続き、交錯している。
（ＭＯＧマーケッツ 齋藤和彦）
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