デイリーコモディティ市況コメント

イスラエルによるラファ侵攻を警戒してWTI原油は反発

07:01:25

23日のWTI原油は反発。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比1.46ドル高の83.36ドル。
ドル売り・ユーロ買いを好材料にWTI原油は堅調地合いをみせていた。欧州取引時間帯に入ると、イスラエルによるラファ侵攻がより警戒され、取引中心限月であるWTI原油期近6月限は83.00ドルちょうどまで急伸。
その後、4月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)が発表され、49.9となり、4か月振りの低水準となった。米長期金利の低下につながったが、米国の景気に対する不透明さからエネルギー需要の後退が連想され、80.88ドルまで急落。それでも、前日の安値である80.70ドルの水準を維持したこと、米長期金利の低下が次第に好感され、83ドル台まで大きく買い直された。結果的に84.40ドルで取引を終了しているが、ほぼ高値引けとなっている。
日本時間24日朝5時半に米石油協会(API)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫は323万バレル減、ガソリン在庫は59.5万バレル減、中間留分在庫は72.4万バレル増。原油在庫は増加するとみられていただけに、発表後には上値を試す展開となり、高値引けの要因となっていた。
市場では26日に発表される米個人消費支出(PCE)のコアデフレーターに注視している。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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