デイリーコモディティ市況コメント

インフレ懸念を前にした手じまい売りに拍車がかかり、NY金は急反落

08:11:20

22日のNY金は急反落。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比89.6ドル安の4060.4ドル。
アジア取引時間帯の半ばからNY金の値崩れが始まり、米国取引時間帯の取引終了にかけて値崩れを継続するなど、大幅安を演じた。NY金期近12月限は110.2ドル安の4039.8ドルで取引を終了しているが、本日の安値は4036.8ドル。ほぼ安値引けとなった。期近12月限としては、7月17日以来の安値示現である。
来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げは見送られるとの公算が高いものの、インフレが高止まりするとの見方が支配的。米長期金利の上昇は一服しているものの、今後の長期金利の上昇を警戒した手じまい売りに拍車がかかり、テクニカルな売りも影響し、急落している。
原油の先高観測に加えて、人工知能(AI)投資に対する不透明さもあり、金市場での手じまい売りを促していたとみられる。
一部では、中央銀行の購入を期待する声もあるが、ここ数か月、中国の人民銀行の金購入などは全く支援材料となっていない。その購入規模も小さいこともあるが、財政悪化による金準備の売却懸念も指摘されている。
引き続き、原油やインフレに対する市場マインドから目が離せない。NY金期近12月限の4000ドル割れの時間の問題といえる。
NY銀は大幅続落。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比2.703ドル安の55.007ドル。貴金属市場は総じて急落したが、AIに対する投資後退懸念が重石に。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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