デイリーコモディティ市況コメント

タカ派的な米FRB高官の発言を嫌気して、NY金は反落

07:29:33

7日のNY金は反落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比7.0ドル安の2324.2ドル。
ハマスによる停戦合意に反して、イスラエルはガザ地区南部ラファの検問所まで侵攻するなど、中東情勢のリスクを警戒して、欧州取引時間帯にかけてNY金は堅調に推移していた。ただ、前日の高値を抜け切れなかったこともあり、その後はズルズルと値を消し、欧州取引時間帯終盤にはマイナス圏まで下落。
米長期金利の低下を背景にして米国取引時間ではまた買い直され、2330ドル台回復をみせたが、一時的にとどまった。
米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、長期間、政策金利を据え置く可能性が高いと、ミルケン研究所主催のグローバルカンファレンスで指摘。タカ派的な発言を受け、NY金は2320ドル割れをみせる場面も。
市場では年2回の利下げ観測が強まり、それを背景にして週明けに急伸したが、その強気ムードが大きく後退している。
引き続き、イスラエルの軍事行動に対する警戒はくすぶっているものの、市場ではイランとイスラエルのリスクほどの有事の金買いの動きがみられないのも確かである。
NY金期近6月限はチャートで、ペナントを形成しつつある。
NY銀は反落。期近7月限の清算値は前日比0.070ドル安の27.544ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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