デイリーコモディティ市況コメント

テクニカルな買いにWTI原油は反発

6日のWTI原油は反発。取引中心限月である期近6月限の清算値は前週末比0.37ドル高(3営業日合計で0.52ドル安)の78.48ドル。
前週末にWTI原油期近6月限は77.96ドルまで下落したが、週末にはこれを下回り77.91ドルまで下落。しかし、その後、下げ渋りをみせたこともあり、前週の急落に対するポジション調整の動きから買いが先行。一時79ドル台を回復した。
ただ、米国の原油在庫は今年の最高水準であること、カナダからの原油輸出拡大の動きもあり、79ドル台は維持できず。
週末3日のWTI原油は78ドル割れまで急落した。加トランス・マウンテン・パイプラインは拡張工事を完了して、5月から本格的な原油輸送を開始。5月半ばにはバンクーバー港でのタンカーへの積載が可能になる見込み。原油輸送量は拡張前から約3倍増の日量89万バレルになるという。北米の原油供給の圧迫要因になるとみられ、週末の一段安要因となっていた。
7日に米エネルギー情報局(EIA)の月報が明らかにされる。米国での石油需要の見通しが注目されている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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