デイリーコモディティ市況コメント

一時急伸したNY金は戻りを売られ、続落

07:10:28

24日のNY金は続落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比3.7ドル安の2338.4ドル。
米国取引時間帯半ばにイスラエルによるガザ地区南部のラファへの地上侵攻が迫る中、ロイター通信が侵攻の準備が完了したと報じたことで、NY金期近6月限は2350.9ドルの高値を付けた。
その前に発表された3月の米耐久財受注は前月比2.6%増加となり、市場予想の2.5%増加を上回った。ただ、前月分が下方修正されたこともあり、市場の反応は限定的だったが、米長期金利の指標である米10年債利回りは上昇し、NY金は2325.1ドルまで下落した後での切り返しであった。
それでも、中東情勢のリスクとして市場が最も懸念しているのがイランとイスラエルの緊張の高まりであり、それは緩和に向かっているだけに、2350ドル台回復は格好の売り場提供となり、その後、2320ドル台まで売り直された。
25日には1-3月期の米国内総生産(GDP)速報値、26日には3月の米個人消費支出(PCE)が発表される。市場では特に後者に関心が集まっており、インフレ懸念がくすぶっている。
NY金期近6月限は前日、3分の1押しを完了しているが、26日の米PCEを前にして戻りは売られる展開が目先、予想される。
NY銀は反落。期近5月限の清算値は前日比0.016ドル安の27.346ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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