デイリーコモディティ市況コメント

中東情勢のリスクを背景にWTI原油は反発

07:20:35

25日のWTI原油は反発。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比0.76ドル高の83.57ドル。
1-3月期の米国内総生産(GDP)・速報値は前期比年率で1.6%上昇となり、事前予想の2.5%上昇を下回った。一方、1-3月期の米1-3月期の米コア個人消費支出(PCE)・速報値は同3.7%上昇で、事前予想の同3.4%上昇を上回った。これを受け、米国では景気後退と高インフレ継続となるスタグフレーションが進行しているとの認識が広がり、原油市場の圧迫要因となった。
WTI原油期近6月限は一時82ドル割れをみせたが、下値では中東情勢のリスク警戒からの買いが活発化し、引けにかけて83ドル台後半まで上伸し、ほぼ高値水準で取引を終えている。
紅海ではイエメンのフーシ派による商船攻撃のリスクが警戒されており、石油を積んだタンカーを拿捕する懸念も高まっている。
NY株式市場が米国の景気後退を警戒して大幅続落する中、中東情勢のリスク警戒を材料にして原油はやや買われ過ぎとの見方もある。
原油市場でも26日に発表される米個人消費支出(PCE)のコアデフレーターが注目されている。
WTI原油期近6月限の一代足のチャートをみると、4営業日連続で取引水準を切り上げている。20日移動平均線の83.94ドルが目先の上値抵抗線とみられるが。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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