デイリーコモディティ市況コメント

中東情勢の緊迫化を背景にNY金は急伸

07:12:45

19日のNY金は続伸。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比15.8ドル高の2413.8ドル。3営業日振りに清算値ベースでの最高値を更新している。
米ABCニュースや米CNNニュース等が米政府高官の話として、イスラエルがイランを攻撃したと相次いで報じた。これを受け、有事としての金買いが活発化し、2390ドル前後で推移していたNY金期近6月限は一気に2430ドル台に急伸。ただし、4月12日に付けた2448.8ドルの高値更新には至らず。ちなみに、この日の高値は2433.3ドル。
イスラエルの攻撃が極めて限定的だったこと、またイラン政府高官が即時の報復攻撃はないと指摘したことで、NY金市場も落ち着きを取り戻し、米国取引時間帯序盤に2386.8ドルの安値を付けた。イスラエルの攻撃前の値位置まで下落したことで、行って来いの相場展開となった。
その後、週末要因のリスク警戒から2417.1ドルまで買い進まれたが、高値維持とはならず。2400ドル台は維持したものの、2406.7ドルで取引を終えた。
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーでもあるウンシュ・ベルギー中銀総裁は、ECBが年内に複数回の利下げを行う準備があると指摘し、6月と7月も選択肢になるとも言及。週末はドル売り・ユーロ高が進行したが、ECBの金融政策を背景にしたドル高も警戒されていた。
NY銀は急反発。期近5月限の清算値は前日比0.464ドル高の28.844ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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