デイリーコモディティ市況コメント

乱高下の中、NY金は4営業日振りに上昇

07:21:23

25日のNY金は反発。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比4.1ドル高の2342.5ドル。
1-3月期の米国内総生産(GDP)速報値は前期比年率1.6%上昇(事前予想は同2.5%上昇)、1-3月期の米GDP個人消費・速報値は同2.5%上昇(同3.0%上昇)、1-3月期の米コア個人消費支出(PCE)・速報値は同3.7%上昇(同3.4%上昇)。
米GDP速報値が事前予想を下回ったことで、NY金は一時上伸し、2344ドル台まで買い進まれた。ただ、米コアPCE・速報値が強い数字だったこともあり、早々NY金は2335ドル台まで売り込まれ、その後も一段と値を消し、2323.8ドルまで下落。
その水準では押し目買いが入り、一気に2350ドル台まで急伸し、2357.6ドルの高値を示現。 前日の高値である2350.9ドルを大きく上回ったものの、米長期金利の上昇もあり、この日も2350ドル台維持は15分程度にとどまった。
26日に発表される3月の米PCEでのコアデフレーターが同様に強い内容になることが警戒されており、2350ドル台では売りを誘ったとみられる。また、米国では景気減速とインフレが同時に進行するスタグフレーションが進行する懸念が高まっており、NY金市場の圧迫要因になっていた。
一方、下値ではイスラエルによるガザ地区南部ラファへの地上侵攻を警戒する買いも待ち構えていることが改めて確認された。
NY金期近6月限の一代足のチャートをみると、20日移動平均線が25日終値時点で2345.8ドルにある。2営業日連続で20日移動平均線を下回って取引を終えており、今後、20日移動平均線が上値抵抗になるか注目。
NY銀は小幅高。期近5月限の清算値は前日比0.007ドル高の27.353ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

免責事項

本ホームページはAIゴールド証券(株)の顧客である貴殿に対し、専ら貴社・貴殿にご利用頂く為にご提供申し上げるものです。記載内容は同意を得た場合を除き、第三者に開示することはできません。このような情報にはAIゴールド証券(株)により確認されていない情報が含まれていることもありますので、全てご自身のリスクでこれらをご利用下さい。AIゴールド証券(株)は本ホームページに記載の情報いずれについても、その信頼性、正確性または完全性について何ら表明または保証するものではありません。本ホームページで述べられている意見は表示の日付のAIゴールド証券(株)の判断であり、予告無しに変更または取消されることがあります。