デイリーコモディティ市況コメント

供給不安の後退でWTI原油は反落

07:34:25

22日のWTI原油は反落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前週末比0.32ドル安の81.90ドル。
前週末にイスラエルによるとみられるミサイル攻撃がイラン中部で確認され、中東における石油の供給不安が台頭。WTI原油期近6月限は一時85.64ドルまで急伸した。
しかし、イスラエルとみられる攻撃も限定的で、イスラエルとイランの両国とも攻撃に関して声明を出しておらず、両国ともこれ以上の緊張の高まりを回避する動きがみられる。それもあって、週明けのWTI原油は開始早々から軟調地合いを強いられ、一時80.70ドルまで下落。
ただ、今夏の米国での石油需要拡大に対する期待もあり、その後、82ドル台まで買い戻されている。
前週末にウクライナによるドローン攻撃がロシア西部の石油関連施設で確認されており、引き続き、ロシアによる供給不安が支援材料になり続けている。
しばらくは、80ドル~84ドルの狭いレンジでのもみ合いが予想されているが、石油市場でも26日に発表される米個人消費支出(PCE)に注目している。
また、中国とロシアの間で、ドルによる決済が停止しているが、これが石油市場に与える影響を市場は注視している。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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