デイリーコモディティ市況コメント

利益確定売りに、NY金は反落

08:52:16

29日のNY金は反落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比14.1ドル安(2日分合計で35.2ドル高)の3333.6ドル。
前日、取引終了にかけて大きく買い戻されたこともあり、利益確定売りとドル高を嫌気して、NY金の軟調地合いを強いられていた。
欧州取引時間帯終盤に、NY金期近6月限は3309.2ドルまで値を崩したが、ひとまず3300ドル台を維持。
その後、米カンファレンスボードが明らかにした4月の消費者信頼感指数は86.0となり、事前予想の87.7を下回った。2020年5月以来の低水準となり、トランプ関税の悪影響が懸念され、金の支援材料となり、金は買い戻されることとなった。
ただ、3340ドルが上値抵抗となり、戻り一服。NY金期近6月限は20.1ドル安の3327.6ドルで取引を終了している。
30日には1-3月期の米国内総生産(GDP)が発表されるだけに、金の支援材料になるとみられるものの、月末要因のポジション調整で値を消すことも想定される。
世界銀行は、トランプ関税の影響で、2025年のコモディティー価格が12%、26年にさらに5%下落し、実質ベースで新型コロナウイルス禍前の15-19年の平均水準まで低下するとの見通しを示している。
週明け28日のNY金は反発。アジア取引時間帯や欧州取引時間帯でNY金期近6月限は3300ドル割れを演じるなど、値崩れする場面もみせたが、目先の米経済指標待ちの様子見ムードから、前週末に安値から戻りをみせた反動で値を消していた。米国取引時間帯に入ると、米中貿易摩擦の先行き不透明に対する警戒から、安全資産として金が買い進まれ、NY金期近6月限は一時、3360ドル台まで急伸する場面も。
NY銀は反発。取引中心限月である期近7月限の清算値は前日比0.256ドル高(2日分合計で0.251ドル高)の33.577ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

免責事項
本ホームページはAIゴールド証券(株)の顧客である貴殿に対し、専ら貴社・貴殿にご利用頂く為にご提供申し上げるものです。記載内容は同意を得た場合を除き、第三者に開示することはできません。このような情報にはAIゴールド証券(株)により確認されていない情報が含まれていることもありますので、全てご自身のリスクでこれらをご利用下さい。AIゴールド証券(株)は本ホームページに記載の情報いずれについても、その信頼性、正確性または完全性について何ら表明または保証するものではありません。本ホームページで述べられている意見は表示の日付のAIゴールド証券(株)の判断であり、予告無しに変更または取消されることがあります。