デイリーコモディティ市況コメント

利益確定売りにWTI原油は反落

08:30:20

15日のWTI原油は反落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前週末比0.22ドル安の84.86ドル。
週末にイランによる対イスラエルへの報復攻撃が実施されたが、イランは作戦を終了したと指摘。中東情勢のリスク拡大によるエネルギー供給不安の懸念が後退し、週明けのWTI原油は利益確定売りに軟調地合いをみせた。
ただ、イスラエルがイランに対する報復措置を検討していることもあり、下値も限られていた。
3月の米小売売上高が予想以上に強い内容だったこともあり、米国での高インフレ状態の長期化が警戒され、エネルギー需要の後退も懸念されたため、WTI原油期近6月限は83.69ドルまで下押しした。
その後発表されたニューヨーク連銀製造業景況指数が弱い内容だったことを受け、WTI原油も下げ幅を急ピッチに縮小する動きをみせ、清算値決定にかけて85ドル台回復を演じた。結果的に85.11ドルで取引を終えている。
イスラエルによるイランに対する報復が実施されれば、イランは週末にみせた以上の攻撃を実施すると言及しており、戻り局面では中東情勢のリスクが警戒され、押し目は買い場提供となっていた。
今回、イランからのミサイル攻撃に対して、サウジ駐留の米軍からの迎撃ミサイルが発射されたことで、イエメンのフーシ派によるサウジの石油関連施設への攻撃懸念も高まっている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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