デイリーコモディティ市況コメント

弱気な米経済指標を受け、NY金は急反発

07:27:08

9日のNY金は急反発。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比18.0ドル高の2340.3ドル。
本日発表された米新規失業保険申請件数は前週比2万2000件増の23万1000件。事前予想の21万5000件を大きく上回り、約8か月振りの高い水準を記録した。労働市場の減速が改めて示されたとして、ドル安が進行し、2320ドル台で推移していたNY金期近6月限は一気に2330ドル台後半まで急伸。
その後、一段とドル安が進行したこともあり、取引終了にかけて強調地合いが継続し、2350ドル台で取引を終了している。
前週末に発表された弱気な米雇用統計も改めて再評価されることになった。
NY金期近6月限のチャートをみると、ペナントを上抜いており、今後ともテクニカルな買いが先行することが想定される。目先は4月26日の高値である2364.4ドルが上値目標となる。
サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、インフレ率低下にはもっと時間がかかると言及していたが、本日は圧迫要因になり切れず。
NY銀は急伸。期近7月限の清算値は前日比0.764ドル高の28.365ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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