デイリーコモディティ市況コメント

強気の米PPIを受け、NY金は急反落

07:31:40

12日のNY金は急反落。取引中心限月である期近2月限の清算値は前日比47.3ドル安の2709.4ドル。
欧州中央銀行(ECB)は預金金利を0.25%引き下げ、3.00%とている。利下げは3会合連続で、今年4回目となる。ただし、予想された結果と評価され、米卸売物価指数(PPI)発表前の利益確定売りが拡大し、NY金期近2月限は2740ドル割れをみせた。
注目の11月の米PPIは前年比で前年比3.0%上昇となり、事前予想の2.6%上昇を大きく上回った。上昇率は2023年2月以来、最も大きく、これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待が後退し、NY金はさらに値を崩し、一時2700ドル割れを果たした。
さすがに2700ドル割れでは押し目買いもみられたが、2710ドル前後が戻り高値になるなど、前日までみられた買いの勢いは大幅にトーンダウンしたといえる。
チャート上では大陰線を形成している。期近2月限の一代足でみる50日移動平均線は2702ドルだけに。目先はこの水準を巡る攻防とも予想される。ちなみに、NY金期近2月限の終値は2705.2ドル。
CMEフェドウォッチをみると、米FRBの利下げ確率は前日から若干低下したものの、90%台を確保するなど、利下げ期待は根強いだけに、下値を確認すれば、また大きく出直すとの声も挙がっていた。
NY銀は急反落。取引中心限月である期近3月限の清算値は前日比1.348ドル安の31.619ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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