強気の米PPIを嫌気して、NY金は反落
07:52:21
14日のNY金は反落。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比25.1ドル安の3383.2ドル。
7月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.9%上昇となり、事前予想の同0.2%上昇、前月の横ばいを上回った。サービスと財(モノ)の価格がいずれも急上昇した結果であり、22年6月以来の大幅な伸びを記録している。
強気の米PPIを受け、米利下げに対する楽観視が後退し、米長期金利は上昇、ドル高も進行。その結果、NY金は下押しする展開を強いられた。
CMEフェドウォッチをみると、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ確率は、前日の94.3%から92.1%に若干低下、10月の米FOMCでの0.25%の利下げ確率は、64.4%から55.2%に低下している。12月の米FOMCでは、政策金利の据え置きが一番高い確率となった。これまで、年3回の利下げ確率が最も高かったが、その状況に変化が生じており、金の下落を示している。
ムサレム米セントルイス地区連銀総裁は、米連邦準備理事会(FRB)が9月の米FOMCにおいて、0.5%の利下げを決定することは、米経済の現状を踏まえると正当化されないとの認識を示した。
NY金期近12月限の一代のチャートをみると、再び20日移動平均線が上値抵抗線となっている。
NY銀は反落。取引中心限月である期近9月限の清算値は前日比0.533ドル安の38.069ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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