デイリーコモディティ市況コメント

暫定合意観測の後退を映して、WTI原油は急反発

08:02:34

6日のWTI原油は急反発。取引中心限月である期近9月限の清算値は前日比2.07ドル高の77.29ドル。
ベッセント米財務長官が週明けに一両日中のホルムズ海峡の開放に関する合意がなされると指摘し、それをキッカケにして海外原油は急落を演じ続けていた。米政府としても5日中の暫定合意観測を示していたが、結果的に合意には至らず。
このため、期待先行で売りを仕掛けた向きの買い戻しかたがた、急伸している。
イランはホルムズ海峡を通航しようとしたタンカー2隻を攻撃したとの情報もあり、引き続き、ホルムズ海峡は封鎖された状況にある。
また、イランは最終合意に達したと一部で報じているが、イランとオマーンが通航する船舶から通航料を徴収するもので、最終的な協議に入ったと言及。まだ合意に達していない。イランは積み荷の価値に対する5%から7%を徴収するとしており、イラン側の海域を通航することを要求している模様。オマーンは3%程度の徴収を指摘している模様。
さらに、最終合意案では、米国とイスラエルの船舶通航は禁止、イラン議会で米国やイスラエルを含めて敵対的とされる船舶のホルムズ海峡通航を禁止する法案が審議されていると報じられたことも、大きな支援材料だった。
通航料の徴収には米国ばかりでなく、湾岸諸国も反対するとみられ、イランの指摘する合意案がそのまま通るとの見方は極めて少ない。
イラン側から最終合意のアナウンスがあったことで、78.15ドルまで上伸していたWTI原油期近9月限は77.11ドルまで軟化したが、引けにかけて買い直され、3.01ドル高の78.23ドルで取引を終了している。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジに対する断続的な攻撃もあり、支援材料となっていた。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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