デイリーコモディティ市況コメント

有事の金買いで、NY金は大幅続伸

07:38:28

16日のNY金は大幅続伸。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比24.8ドル高の2407.8ドル。清算値ベースでの最高値をさらに更新している。
欧州取引時間帯では利食い売りの台頭で、上げ一服の商状となった。イスラエルの戦時内閣は、イランに対して明確な反撃を行うことを決定したが、抑制的なものになるとの観測から、利食い売りを助長したとみられる。
ただ、2380ドル台を維持したこともあり、テクニカルな買いがその後台頭し、米国取引時間帯に2410ドル台まで急伸。イスラエルの反撃に対して、イランは大規模な対抗措置を準備していることもあり、中東全域への戦火拡大が懸念され、有事の金買いを助長したとみられる。
その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長、ジェファーソン副議長ともに、利下げ開始の先延ばしを言及。また、米長期金利の指標である米10年債利回りが5か月振りの高値水準に上昇していることもあり、NY金は清算値決定後に2400ドル割れもみせた。NY金期近6月限は2399.5ドルで取引を終えている。
17日にもイスラエルの戦時内閣が開催される予定で、その動向に注目が集まっている。
NY銀は反落。期近5月限の清算値は前日比0.341ドル安の28.376ドル。14営業日振りの下落となった。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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