デイリーコモディティ市況コメント

熱帯低気圧「ラファエル」による供給不安を警戒して、WTI原油は続伸

07:49:27

5日のWTI原油は続伸。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比0.52ドル高の71.99ドル。
米メキシコ湾に発生した熱帯低気圧「ラファエル」が米ルイジアナ州に向かっているが、今後ハリケーンに発達する可能性も指摘されており、一部の石油関連施設の労働者が退避を始めている。
一時的な石油の供給不安が支援材料となり、一段高要因となっている。
熱帯低気圧「ラファエル」の進路に関して、前日の予想では週末金曜日に米テキサス州か米ルイジアナ州に上陸するとみられていたが、現在の予想では日曜日に米ルイジアナ州に上陸する見通し。スピードが一段と遅くなっているが、ハリケーンに発達するかどうかも不透明。
WTI原油期近12月限は米国取引時間帯に72.67ドルの高値を付けたものの、その後は利益確定売りに71.40ドルまで下押しする場面も。結局、72.00ドルで取引を終了している。
10月24日の72.34ドルを上抜いたものの、今秋みられたハリケーンリスクで上昇した展開では、その後いずれも知ったらしまいで急落しており、週末の上昇は高値警戒の売り場になることも十分考えられる。
日本時間6日朝6時半に米石油協会(API)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は310万バレル増、ガソリン在庫は90万バレル減、中間留分在庫は90万バレル。市場の反応は限定的。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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