デイリーコモディティ市況コメント

米国とイランの核合意観測後退を受け、WTI原油は反発

06:50:43

16日のWTI原油は反発。取引中心限月である期近7月限の清算値は前日比0.82ドル高の61.97ドル。
トランプ米大統領の中東歴訪中、米国とイランが核合意するとの期待が高まることになった。トランプ米大統領は核合意に近づいていると言及し、イラン側は米国によるイランに対する経済政策を即時解除すれば、濃縮ウランを破棄すると示唆していたため。
しかしながら、イラン外相が、米国側からまだ、核合意に関する提案を受けていないと指摘したことで、核合意期待はトーンダウンしており、週末のWTI原油の支援材料となっていた。
イランに対するトランプ米政権の経済制裁のほとんどが、イラン産原油の輸出制限であるため、原油市場での関心も高い。
また、米国向けのレアアース輸出を停止している中国企業が輸出を再開したとの情報もあり、支援材料となっていた。
今年の米国のメモリアルデーは5月26日で、それを境にドライブシーズンが本格化する。このため、ガソリン需要の増加も期待され、例年、WTI原油も上昇しやすい時期に差し掛かっている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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