米長期金利の上昇を受けたドル高を嫌気して、NY金は続落
07:24:07
28日のNY金は続落。取引中心限月である期近8月限の清算値は前日比5.9ドル安の3322.4ドル。
ロシアと北大西洋条約機構(NATO)との衝突の可能性が高まったとして、安全資産として金を買う動きが再燃し、欧州取引時間帯にNY金期近8月限は一時、3350ドル台まで上伸する動きをみせた。ドイツのメルツ首相が、ロシアに対する長距離ミサイルの使用に関して、制限を設けないと言及したことで、緊張が高まることとなった。
一方、ドル高基調は続いており、結果的に地政学リスクによる上昇は結果的に売り場提供となっている。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、トランプ米政権の不確実性な政策によって、ユーロが国際通貨としての地位を高めると指摘するものの、ドルの基軸通貨としての重要性は変わらないと言及したことで、ドル高が加速することになった。
米国取引時間帯に入ると、米長期金利の上昇を受けたドル高が進行。
市場では清算値決定後に明らかにされる米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨に注目が集まっていたが、予想外の内容は示されず、NY金は買い戻されることに。しかし、取引終了にかけて、米長期金利の上昇を嫌気した売りが再燃し、一時、3301.0ドルまで大きく値を消すなどした。NY金期近8月限は15.9ドル安の3312.4ドルで取引を終了している。
29日に明らかにされる1-3月期の米国内総生産(GDP)・改定値や30日発表の4月の米個人消費支出(PCE)を市場は待っている。
NY銀は続落。取引中心限月である期近7月限の清算値は前日比0.151ドル安の33.160ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
免責事項
本ホームページはAIゴールド証券(株)の顧客である貴殿に対し、専ら貴社・貴殿にご利用頂く為にご提供申し上げるものです。記載内容は同意を得た場合を除き、第三者に開示することはできません。このような情報にはAIゴールド証券(株)により確認されていない情報が含まれていることもありますので、全てご自身のリスクでこれらをご利用下さい。AIゴールド証券(株)は本ホームページに記載の情報いずれについても、その信頼性、正確性または完全性について何ら表明または保証するものではありません。本ホームページで述べられている意見は表示の日付のAIゴールド証券(株)の判断であり、予告無しに変更または取消されることがあります。