デイリーコモディティ市況コメント

米長期金利の低下を映してNY金は上伸

27日のNY金は上伸。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比13.5ドル高の2212.7ドル。
米連邦準備制度理事会(FRB)が近く利下げを開始するとの観測が強まり、この日の7年債の入札は好調だった。米10年債利回りも低下し、NY金の上昇を後押しすることになった。
欧州取引時間帯の終盤にNY金期近6月限は2218.3ドルの高値を示現。米国取引時間帯の序盤には利益確定売りに2204.0ドルまで下落した。しかし、節目とされる2200ドル台を維持したことで、テクニカルな買いにつながり、再び2210ドル台を回復。
NY金期近6月限は3月21日に2246.6ドルの高値を付けているが、目先はそれを意識した展開との指摘も挙がっていた。
米国の金融市場が全休となる29日に米個人消費支出(PCE)が発表される。米国取引時間帯序盤には、この米PCEで、インフレ動向が指摘されるとの思惑が広がり、利益確定売りを催促していた。その後、米FRBによる6月の利下げ開始を促す発表になるとの思惑に変わり、NY金も上昇要因となっていた。
米PCE発表時、欧米の金市場は軒並み休場となるため、取引がなされている日本の金先物相場の動向が注目されており、連休明けのNY金の値動きを先取りするとみられている。
NY銀は反発。期近5月限の清算値は前日比0.129ドル高の24.752ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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