EUとの貿易交渉に対する不透明を警戒してWTI原油は小幅続落
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21日のWTI原油は小幅続落。取引中心限月である期近9月限の清算値は前週末比0.10ドル(2日分合計で0.28ドル安)の65.95ドル。
全般に狭いレンジでの取引となった。8月1日以降、米国は各国に対して関税を課す方向に変わりないが、主要国との交渉が難航しており、世界的な石油の需要後退が改めて警戒されている。
週明けは米国とEUの貿易交渉に市場は注目していた。週末にEUがロシアに対する追加制裁を実施すると明らかにしたためで、追加制裁も限定的になるとの見方も、原油市場の圧迫要因となっていた。
米国とEUの貿易交渉に関して、楽観的な見通しもあり、20日の米CBSのテレビインタビューで、ラトニック米商務長官は、EUと合意できることを確信していると言及。
一方、ベッセント米財務長官は、ロシア産原油を輸入する国に対する2次関税を実施する場合、EUもこれに同調することを促すとしている。
ところで、米国でのガソリン需要拡大の兆しがみられず、週明けのNYガソリンは下落しており、これも原油市場の圧迫要因。
前週末18日のWTI原油は小反落。トランプ関税によって世界経済が混乱する懸念から、石油需要を圧迫するとの思惑が売り材料となっていた。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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