デイリーコモディティ市況コメント

NY金は一時大幅安も、下げ幅を縮小

07:02:10

23日のNY金は続落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比4.3ドル安の2342.1ドル。
前日の軟調地合いを継続し、ここまでの米長期金利の上昇を全く無視する展開の反動からNY金は一段安を強いられた。
欧州取引時間帯の序盤に2340ドルを割り込むと、ストップロスの売りがヒットして一気に2310ドル台まで急落。その後、2320ドル台半ばまで戻すものの、イランとイスラエルによる緊張緩和に向けたスタンスを嫌気して米国取引時間帯序盤には2304.6ドルまで急落した。
ただ、2300ドルの大台を維持したこと、イスラエルによるラファへの侵攻が懸念されていること、4月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)が弱い内容となり、米長期金利が低下したこともあり、テクニカルな買いに2345.8ドルまで出直りをみせた。
しかし、引けにかけて2330ドル台半ばまで売り直されている。イスラエルとイランの緊張の高まりだけを支援材料として、米長期金利の上昇を無視して上昇した反動安を引き続き、警戒する向きが根強い。
26日には米個人消費支出(PCE)が発表される。米PCEコアデフレーターに対する事前予想は前月比0.3%上昇、前年同月比2.7%上昇となっている。25日には1-3月期の米国内総生産(GDP)速報値が発表されるが、こちらは鈍化の見通し。
NY金期近6月限の一代足のチャートをみると、かなり下ヒゲが長い。目先の底入れとも映るが、明日、この下ヒゲで取引されれば、改めて2300ドルを試す可能性もある。チャート上の3分の1押しは2304.6ドルで、ちょうど3分の1押しで切り返しているが、2300ドルを割り込むと、半値押しの2232.6ドルが下値目標となる。
NY銀は反発。期近5月限の清算値は前日比0.117ドル高の27.362ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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