デイリーコモディティ市況コメント

NY金は反落、パウエル米FRB議長の記者会見を受け、下げ幅拡大

07:37:56

30日のNY金は反落。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比28.4ドル安の3352.8ドル。清算値決定後に示されたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見を受け、一段と急落し、NY金期近12月限は53.3ドル安の3327.9ドルで取引を終了している。
注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、予想通り、政策金利は据え置かれた。ただし、米経済の認識を下方修正し、ボウマンFRB副議長とウォラーFRB理事が0.25%の利下げを主張したことが明らかにされ、一時的にドル安が進行し、NY金期近12月限は3358.5ドルまで出直りをみせた。
しかし、その後のパウエルFRB議長の記者会見を受け、ドル高が進行し、それに合わせてNY金も大きく下落し、一時、3319.2ドルの安値を付けた。同議長は、インフレ率はやや目標を上回っており、9月のFOMCについては何も決定していないなどと指摘。市場ではタカ派的と受け取られ、ドル高要因となった。
NY金期近12月限としては、6月30日の3307.4ドル以来の安値水準まで値を消しているが、目先の下値支持は3300ドルとなる。
NY金は大幅安を演じている。ドル高をキッカケにして、利益確定売りの流れが加速したとみられている。
NY銀は反落。取引中心限月である期近9月限の清算値は前日比0.547ドル安の37.739ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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