NY金は大幅続落、インフレ懸念が再燃を嫌気
07:57:28
8日のNY金は大幅続落。取引中心限月である期近8月限の清算値は前日比75.0ドル安の4082.4ドル。
北大西洋条約機構(NATO)の首脳会談がトルコで開催されており、トランプ米大統領も出席。その中で、記者団の質問に対する返答として、イランとの停戦が終わったと言及した。これを受け、中東での緊張の高まりによる原油高に伴うインフレ懸念を警戒して、NY金は一段と値を消し、再開したアジア取引時間帯序盤から軟調地合いを強いられていた。
ただ、NY金期近8月限が4100ドル台を維持したこともあり、アジア取引時間帯終盤にかけて4140ドル台まで切り返す場面もみせた。
欧州取引時間帯に入ると、棒下げを演じ、一気に4100ドル割れを果たし、米国取引時間帯には4032.5ドルの安値を付けた。原油相場が急伸したことを嫌気しての棒下げとみられる。
米国とイランによる軍事攻撃が激しさを増しており、米長期金利の上昇とドル安を嫌気した投げが膨らんだ模様。さらに、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録も公表されるため、再び利上げ観測の台頭も警戒し、米国取引時間帯での一段安につながった模様。
米FOMCの議事録では、数名の理事が即座の利上げを論拠を挙げて指摘していたことが示された。
ただ、トランプ米大統領がイランとの戦闘は短時間で終了するとその後指摘したこともあり、NY金は買い戻され、4100ドル台回復もみせた。
NY金期近8月限は70.8ドル安の4086.6ドルで取引を終了している。
米雇用統計によって、利上げ観測が後退したものの、ホルムズ海峡の緊張の高まりで、インフレ懸念が再燃し、金利を生まない金には厳しい局面を迎えている。
NY銀は大幅続落。取引中心限月である期近9月限の清算値は前日比2.790ドル安の58.540ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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