デイリーコモディティ市況コメント

NY金は急反発、弱気な米雇用データを好感

08:24:19

11日のNY金は急反発。取引中心限月である期近2月限の清算値は前日比88.3ドル高の4313.0ドル。
米新規失業保険申請件数は4.4万件増の23.6万件となり、事前予想の22万件を上回った。約4年振りの急増となったことで、労働市場の悪化懸念が再燃し、米連邦準備制度理事会(FRB)による一段の利下げ観測が高まり、米国取引時間帯にNY金は大きく値を跳ばした。
欧州取引時間帯にNY金期近2月限は4240ドルを挟む狭いレンジで推移していたが、弱気な米経済指標をキッカケに、一気に4300ドル台まで急伸。4317.3ドルまで買い進まれた後、4300ドル割れもみせたが、NY銀の急騰もあり、また4300ドル台を回復。NY金期近2月限は84.6ドル高の4309.3ドルで取引を終了している。
次の注目材料は、16日に発表される11月の米雇用統計。今回の弱気な米雇用データを受け、同様の内容が期待されており、米雇用統計を前にして、NY金の強調地合い継続も想定されている。
NY銀は大幅続伸。取引中心限月である期近3月限の清算値は前日比3.563ドル高の64.592ドル。一代の高値を大幅に更新し、現物価格は最高値を更新している。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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