デイリーコモディティ市況コメント

NY金は急反落、利下げ後退観測が重石に

07:11:31

17日のNY金は急反落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比19.4ドル安の2388.4ドル。
米長期金利が5か月振りの水準まで上昇するなど、金融市場では米国の利下げ観測は大きく後退している。イスラエルによるイランへの反撃ムードが後退する中、安全資産としての金を買う動きにブレーキがかかり、逆に利下げ観測後退が圧迫要因となり、利益確定売りが活発化したとみられる。
前日、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長とジェファーソン副議長が、異なる場所で利下げ先延ばしを言及したことが、改めて圧迫要因と認識されていた。
中東情勢に対する懸念から米国取引時間帯に2412.0ドルの高値を示現。その後、2400ドルを割り込むと一気に2370ドル台まで急落。清算値決定にかけて2390ドル台に戻したが、引けにかけて2370.7ドルまで大きく売り直すなど、引け味は良くない。
米連銀景況報告「ベージュブック」が公表されたが、前回の報告から景況判断は据え置かれた。ただし、米景気は若干拡大したとも指摘しており、引けにかけてのNY金の値崩れ要因となっていた。
中東情勢の地政学リスクが後退すると、利下げ観測後退が懸念され、一段安を警戒するムードが高まっている。
NY銀は反発。期近5月限の清算値は前日比0.024ドル高の28.400ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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