デイリーコモディティ市況コメント

NY金は急反落し、2300ドルの大台を割り込む

08:06:25

30日のNY金は急反落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比54.8ドル安の2302.9ドル。
取引終了にかけて2300ドルの大台割れを果たし、4月23日の安値である2304.6ドルを割り込み、2297.3ドルで取引を終えている。
アジア取引時間帯から売りが先行する展開となり、欧州取引時間帯、米国取引時間帯のいずれも一本調子で下落することとなった。30日と5月1日に実施される米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利は据え置かれる見通しが一般的。さらに、中東情勢のリスク後退の中、米長期金利の上昇を無視して有事の金買いで強引に買い進まれた反動安が、この月末に表面化したようで、売りが売りを呼ぶこととなった。
30日に米労働省が明らかにした第1四半期の雇用コスト指数(ECI)が前期比1.2%上昇し、前期の0.9%上昇から伸びが加速している。事前予想の1.0%上昇も上回ったことで、インフレ加速を連想することになり、一段安の要因となった。
米長期金利の指標となる米10年債利回りは月間で49.6Bベーシスポイント上昇したが、これは2022年9月以来の高い伸びとなった。この長期金利の上昇を嫌気して取引終盤に一段安を演じたとみられる。
NY金期近6月限は2月からの上昇幅の半値押しとなる2231ドルが下値メドとも考えられる。2300ドルを割り込んだことで、テクニカル面では改めて戻り売り有利となっている。
NY銀は急反落。期近7月限の清算値は前日比1.006ドル安の26.654ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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