デイリーコモディティ市況コメント

NY金は続落、利下げ観測後退の中

07:35:47

8日のNY金は続落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比1.9ドル安の2322.3ドル。
NY金は終日、狭いレンジでの取引の中、米長期金利の高どまりや米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派的な発言が相次いだこともあり、2320ドル割れを演じるなど、軟調な展開を強いられていた。
コリンズ米ボストン連銀総裁は講演で、インフレ率を目標の2%に戻すには米経済活動の減速が必要であり、利下げを早期に実施することにはリスクがあると言及。
実際、前週末の米雇用統計発表後にCMEフェドウォッチで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は68%に上昇したが、週明けには50%割れまで低下し、8日もその水準を維持している。
週末に2340ドル台まで一時急伸したNY金であるが、米長期金利の高止まりも影響し、再びジリ貧傾向にある。8日は2316.1ドルで取引を終了している。
NY金期近6月限は引き続き、チャート上でペナントを形成している。再び40日移動平均線を試す下押しをみせるかポイント。
NY銀は小反発。期近7月限の清算値は前日比0.057ドル高の27.601ドル。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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