NY金は続落、調整局面続く
08:04:47
11日のNY金は続落。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比8.4ドル安の3673.6ドル。
ドル高進行の中、NY金の調整安局面が継続し、NY金期近12月限は前日の安値を下回る3651.0ドルまで値を消しているが、前日同様、3650ドル台は維持。
その後、8月の米消費者物価指数(CPI)が明らかにされ、前年比2.9%上昇となり、事前予想の2.9%上昇と一致。前月発表の2.7%上昇から加速し、1月以来の大幅な伸びを記録している。
一方、米新規失業保険申請件数は2.7万件増の26.3万件となり、事前予想の23.5万件を上回った。約4年振りの高い水準となったことで、労働市場の鈍化を示すことになり、NY金は後者に反応。
NY金期近12月限は一時、3682.0ドルまで大きく買い直された。しかし、強気の米CPIも発表されたこともあり、積極的な買いは続かず、その後は3670ドル台でのもみ合いとなった。
欧州中央銀行(ECB)理事会で、中銀預金金利は予想通り、2.0%に据え置かれた。次の動きに関して、何も示さず、市場の追加緩和観測とは異なる内容だったともいえる。
NY金期近12月限は3700ドル、3680ドルと上値抵抗線をみせつつあるが、引き続き、テクニカル面での調整局面も警戒されている。
NY銀は続伸。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比0.549ドル高の42.149ドル。弱気な米労働市場のデータを背景にしたドル安が支援材料。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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