デイリーコモディティ市況コメント

OPECプラスのさらなる増産観測を嫌気して、WTI原油は続落

07:44:33

22日のWTI原油は続落。取引中心限月である期近7月限の清算値は前日比0.37ドル安の61.20ドル。
米ブルームバーグは22日、関係筋の話として、OPECプラスで自主減産を実施している有志8か国において、7月もさらに減産幅を縮小するとの伝えた。6月には合計で日量96万バレルの増産を予定しているが、7月も日量41.1万バレルの増産を計画しており、合計137.1万バレルの増産となる。ちなみに、28日にはOPECプラスに加盟する22か国でのオンライン会合が予定されている。
7月の増産はかけてから指摘されていたものの、改めて圧迫要因となり、WTI原油の下押し要因となり、欧州取引時間帯にWTI原油期近7月限は60.25ドルまで下落する場面もみせた。
5月の米総合購買担当者景気指数(PMI)・速報値は52.1となり、事前予想の50.3、前月の50.6から上昇している。強気の米経済指標を手掛かりにして、WTI原油は買い戻され、61ドル台回復をみせた。しかし、取引終了にかけて売り直され、61ドルを割り込み、0.76ドル安の60.81ドルで取引を終了している。
週明け26日は米メモリアルデーで祝日となり、ドライブシーズンが本格化するが、ガソリン需要に対する懐疑的な見方もあり、NYガソリン安を嫌気して、WTI原油も売り直されたようだ。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

免責事項
本ホームページはAIゴールド証券(株)の顧客である貴殿に対し、専ら貴社・貴殿にご利用頂く為にご提供申し上げるものです。記載内容は同意を得た場合を除き、第三者に開示することはできません。このような情報にはAIゴールド証券(株)により確認されていない情報が含まれていることもありますので、全てご自身のリスクでこれらをご利用下さい。AIゴールド証券(株)は本ホームページに記載の情報いずれについても、その信頼性、正確性または完全性について何ら表明または保証するものではありません。本ホームページで述べられている意見は表示の日付のAIゴールド証券(株)の判断であり、予告無しに変更または取消されることがあります。