デイリーコモディティ市況コメント

OPECプラス増産観測を嫌気して、WTI原油は反落

07:28:25

7日のWTI原油は反落。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比0.10ドル安の78.38ドル。
ロシアのノバク副首相は、6月のOPECプラスの会合を前にして、必要であれば、原油の生産に対して行動を起こすことを産油国ですでに合意していると指摘。市場では増産の可能性に触れたとして、WTI原油は一時急落し、77.55ドルの安値を付けた。
その後、米エネルギー省(DOE)が米戦略石油備蓄(SPR)の補充用として330万バレルの原油を10月の実施予定で市場から買い付けることを明らかにした。原油価格が79ドル以下になったことにより、SPRの積み増しに動いたとみられる。
また、サウジ・アラムコがアジア向け原油の販売価格を6月に引き上げる意向を示したことで、79.17ドルまで買い直される場面もみせた。
ただ、OPECプラスの増産観測が再燃し、取引終了にかけて売りを浴び、78ドル台前半まで値を消している。
日本時間8日朝5時半に米石油協会(API)が明らかにしら原油在庫は50.9万バレル増。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)

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