デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は一時急伸も、その後値を消し、小幅高にとどまる

07:11:55

19日のWTI原油は小幅続伸。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比0.12ドル高の82.22ドル。
米ABCニュースや米CNNニュース等が米政府高官の話として、イスラエルがイランを攻撃したと相次いで報じたことで、中東からの原油供給不安が台頭し、WTI原油は急騰を演じた。
WTI原油期近6月限はそれまで82ドルを挟む水準で推移していたが、ニュースを受け、一気に85ドル台に急伸。一時85.64ドルまで買い進まれ、16日の85.60ドルの高値を更新した。
イラン中部のイスファハンで爆発音が聞こえたとイランのメディアが報じた。ただし、核関連施設への被害はなかったこともあり、また、イラン政府高官が即時の報復攻撃はないと指摘したことで、急騰していたWTI原油は大きく値を消すこととなった。
米国取引時間帯の序盤には81.13ドルまで下げを強いられた。
その後、週末要因のリスク警戒の買いが台頭し、82.87ドルまで買い直されたが、83ドルが上値抵抗となり、82.11ドルで一週間の取引を終了している。
イラン側からホルムズ海峡の閉鎖の話も出ておらず、今回同様、中東情勢のリスク警戒に伴う供給不安で急伸しても、結果的に売り場提供となる恐れが高いとみられる。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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