WTI原油は大幅続伸、EUによる米国産原油や石油製品の大量購入の合意を好感
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29日のWTI原油は大幅続伸。取引中心限月である期近9月限の清算値は前日比2.50ドル高の69.21ドル。
米国とEUとの通商合意に関して、7500億ドル規模の米国産原油や液化天然ガスの購入が盛り込まれていることが明らかにされ、石油市場全般の大きな支援材料となっていた。
さらに、ロシアに対する経済制裁の前倒しも引き続き、支援材料。これに関して、トランプ米大統領は、現在の石油価格はかなり低いとの認識を示したこともあり、ロシア産原油や石油製品の供給ストップによる原油価格や石油製品価格の上昇を暗に容認したと受け取られる状況となっている。
ロシアは日量700万バレルの原油と石油製品を輸出しているとみられ、それで得られる収入は、国家予算の4割を占めている。その多くが中国・インドに輸出されているが、両国の反応はまだない。
WTI原油期近9月限は69ドル台に急伸しているが、6月23日以来の69ドル台である。
ロシアはトランプ米大統領とプーチン露大統領との直接会談を要請しているが、トランプ米大統領は会談を拒否している。
日本時間30日朝5時半に、米石油協会(API)が明らかにした週間石油在庫統計で、原油在庫は153.9万バレル増、ガソリン在庫は173.9万バレル減、中間留分在庫は418.9万バレル増、認証在庫であるクッシング在庫は46.5万バレル増。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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